【特集】平安時代から伝わる染料 五倍子

五倍子染めTシャツ

今シーズンは天然素材の魅力をさらに深掘りし、天然染料で染めた藍染めTシャツ・五倍子染めTシャツを販売。

古くから日本で親しまれてきた「藍」と「五倍子(ごばいし)」を染料に選びました。今回は、そのなかから「五倍子染めTシャツ」の魅力をご紹介します。

 

五倍子とは、ヌルデという植物にできる、実のようなかたまりのこと。
平安時代にはお歯黒の材料としても使われており、日本に古くからある染料のひとつです。

ヌルデの葉

ヌルデの葉

五倍子は、鉄、アルミ、銅などの金属と反応させて染めることで、異なる色合いを生み出します。鉄だと深みのある黒紫、アルミだとやや灰色い黄系、銅だとがかった茶色に。今回のTシャツは、五倍子と鉄を反応させて黒紫色に染め上げました。

五倍子染めTシャツ

天然染料は染料にさまざまな物質が含まれているため、光の反射によって色味が異なるようにも見えます。染め上がったTシャツを初めて見たとき、派手ではないけれど、目を留めたくなる落ち着きと存在感、その“なんとも言えない色合い”に心惹かれたのを覚えています。

草木染め製品の醍醐味と言えるのが、経年変化。使うほどに色合いに味が出るTシャツです。草木染めならではの時間とともに風合いが育っていく、そんな伝統的な染色方法を用いたTシャツはいかがでしょうか。

ANGLE 五倍子染めTシャツ